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21世紀に蘇った太古の湯
あつし:一宮温泉「まほろばの湯」があるところには「三方川断層」という断層があって、この断層の割れ目の部分から温泉が出ているんだよ。 三方川断層は「舞鶴層群」という地層の種類の一部なんだ。
いずみ:へえー、あつしくんよく知っているのね。
あつし:
エヘヘ じつは「ウケウリ」なんだけどね、 この場所に温泉が出るぞって言ってくださったのは京都大学の西村進・名誉教授と兵庫県立工業技術センターの元
職員・赤松信先生なんだ。
平成10年に地下200メートルまで試し掘りをやってみて、「うん、よし、間違いなく温泉が出るぞっ」ということを確認してから、本掘削にとりかかったん
だ。
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いずみ:本掘削ではどれぐらいまで掘ったの?
あつし:なんと地下1300メートル!
まほろばの湯の標高は290メートルだからお湯の出たところは
海面下1000メートル以上の深さになるね。
いずみ:一宮町で一番低い場所になるわね。
あつし:ちなみに、掘削にかかった期間は
平成11年10月から平成12年4月まで、半年間かかったよ。
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こんな泉質です
あつし:成分調査の結果についてお知らせします。
下の表を見てね 。
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種 類
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ナトリウム・カルシウム−塩化物低温泉 |
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性 質
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アルカリ性(pH8.85) |
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温 度
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32.2℃ |
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ゆう出量
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毎分143リットル |
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いずみ:上の表で何か特徴になるのは?
あつし:う〜んそうだね〜 まずお湯の量が多いことだね。
毎分143リットルという量は小学校のプールが一日でいっぱいになるぐらいの量なんだ。150人収容の国民宿舎なら5棟。日帰り型の公衆浴場なら5000人が入れるといわれているよ。
あと、アルカリ性が強いので石鹸の泡立ちが少し悪いけど入浴した後はよく温まり、肌がすべすべする感じがするよ。
いずみ:あっ それ知ってる! アルカリ性の温泉はお湯に入ると皮膚から脂肪や分泌物が洗い流され、皮膚表面からの水分の発散が盛んになるので、体温が発散され、入浴後に清涼感をおぼえるのよ。
皮膚がきれいになるので老いも若きもきれいになり、美容や健康にもいいので「美容温泉」とか「美人湯」などともいわれているの。 そのほかにも、よく温まるので「熱の湯」などとも呼ぶ人もいるのよ
あつし:実際にお湯を見ると泡がたくさん浮かんでいますが、これは、海の「波の花」と同じ現象で、塩分濃度が濃い時に見られるものです。 異常ではありませんので安心して入ってください。
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適応症は19種類
あつし:このほかにもホラ! 適応症はこんなにたくさんあるよ
| (1)神経症 |
(2)筋肉痛 |
(3)関節痛 |
(4)五十肩 |
| (5)運動まひ |
(6)関節のこわばり |
(7)うちみ |
(8)くじき |
| (9)慢性消化器病 |
(10)痔疾 |
(11)冷え症 |
(12)病後回復期 |
| (13)疲労回復 |
(14)健康増進 |
(15)きりきず |
(16)やけど |
| (17)慢性皮膚病 |
(18)虚弱児童 |
(19)慢性婦人病 |
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いずみ:へえ〜 いろいろ効くのね
あつし:このほかにも、アトピー性皮膚炎などにも効くといわれているよ。
等張性の温泉です
あつし:まほろばの湯は「等張性(とうちょうせい)」といって、
温泉中の塩分濃度がほぼ体液の浸透圧に等しい温泉です。
いずみ:等張性の温泉は、人体とお湯のバランスがとれているので
温泉の成分が人体に違和感なく入りやすく、長く入浴していても疲れ
ない、体にやさしいことが特徴です。 その関係でサウナに入る必要は
ありません。 まほろばの湯にサウナがないのはそのためです。
温泉の中でも等張性の温泉は数が少なく、全国的にも珍しい温泉です。
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